Vamos Hanshin

フサフサ(23-23)からの青柳様

第2戦終了 8-8

第4戦終了 16-16

第6戦終了 23-23

シリーズ終了 30-24


金本 信長

矢野 秀吉

岡田 家康

確かに、顔も似てるな

オリックス宇田川は広瀬アリスに似ている

ちなみに、大河「どうする家康」が日本一決定試合の裏番組であった


巷では「趣里」演ずる朝ドラ・ブギウギが好評だ

阪神ファンは「趣味」を超えて人生そのものが阪神とよく言われるが、

日本選手権シリーズに限っては、

趣味レベルの人の注目を大いに集めた視聴率であったと言えよう

趣里、母より綺麗なのに、父に似ないで良かったという珍しいタイプだな

両親どちらにも似てないという

それにしても、あの趣里が出ていても見る気にならなくさせるデーブ富田パワーすげえわ

ブスが売りになる事がある事はまあ分かるとしても、不愉快が売りになるのか?

不愉快な役が必要だとしても、それは演技力のみで表現されるべきであり、

その事が演者としての醍醐味であるだろう

ちなみに、趣里がドラマ内でいつも食べに行っているのは、おでんの屋台

岡田どんでんの愛称は、うどん・おでん出汁の略語である


1947 阪神1リーグ時代最後の優勝(日本一) 笠置シヅ子 代表曲「東京ブギウギ」発表

1985 阪神38年ぶり日本一 笠置シヅ子 没

2023 阪神38年ぶり日本一 笠置シヅ子をモデルとした朝ドラ「ブギウギ」放送開始 

 

ちなみに、

1985~2003 2005~2023 2度目の「18年ぶり優勝」

2005~2014 2014~2023 2度目の「9年ぶり選手権出場」


ワールドカップは4年に一度、令和改元は30年ぶりだった

阪神日本一は改元よりも大きなエポック・メイキングと言える

今年の阪神は、12球団唯一となる平成生まれ選手のみのチームだった


■直近 リーグ勝率1位からの日本一

2023 阪神

2022 オリックス

2021 東京ヤクルト

2020 福岡ソフトバンク

2016 北海道日本ハム

2013 東北楽天

2012 巨人

2008 埼玉西武

1998 横浜DeNA

1984 広島東洋

1974 千葉ロッテ

1954 中日


■日本一決定試合 平均視聴者数

2020 *747.1万人 巨人×福岡ソフトバンク

2021 *981.7万人 東京ヤクルト×オリックス

2022 1197.1万人 東京ヤクルト×オリックス

2023 1703.2万人 阪神×オリックス

2024 1045.3万人 横浜DeNA×福岡ソフトバンク

※ 2024 1860万人 LAドジャース×NYヤンキース(米・ニールセン)


阪神 各シリーズの最高平均視聴率

1964 35.8 YTV 南海×阪神

1985 40.1 MBS 西武×阪神

2003 41.8 ABC 福岡ダイエー×阪神

2005 33.2 ABC 千葉ロッテ×阪神

2014 25.7 ABC 阪神×福岡ソフトバンク

2023 38.1 KTV オリックス×阪神


直近10年間(2014~2023)の最高平均視聴率

2014 阪神×ソフ 関東11.8 関西25.7 北九26.7

2015 ヤク×ソフ 関東12.5 北九35.5

2016 広島×日ハ 関東25.1 広島59.6 札幌50.8

2017 DeNA×ソフ 関東15.6 北九32.3

2018 広島×ソフ 関東13.3 広島49.6 北九40.7

2019 巨人×ソフ 関東11.8 北九38.5

2020 巨人×ソフ 関東12.3 北九31.9

2021 ヤク×オリ 関東12.4 関西18.0

2022 ヤク×オリ 関東13.4 関西21.2

2023 阪神×オリ 関東18.1 関西38.1

  名古19.1 札幌23.3 仙台20.5 広島21.8 北九21.5


(人口)

関東43,561 関西20,439 札幌*5,183 北九*5,124 広島*2,780


関西地区38.1%(瞬間最高50.0%)=38年ぶり日本一(前回初の日本一は球団創立50周年)

関東地区18.1%=いわい(祝い)


ちなみに、第6戦の山本由伸の日本最後の投球は「138球」完投勝利であった

山本の日本最後の被弾及び失点は、

第7戦(日本一決定)の殊勲選手・ノイジーによるものとなった


フジテレビ系の中継、勝った方が日本一という一戦の直前、ちびまる子ちゃん放送

①縁起でもない回だった

奇しくも、黄色い服(阪神)を着たまる子が、

青い服を着たオリックス監督と同じ名前の中島さんという女の子と将棋で勝負して負けていた

どん岡田は、将棋のアマ三段であるのに

②炊飯器が壊れて静岡の米騒動・・・

同じ中部地方で令和の米騒動(立浪中日)があったので、

今年の球界の締め括りの直前に相応しい回となった

阪神日本一の直後、日経平均株価が急騰した

ちなみに、38年前は翌年がバブル景気の開始年だった

2023年11月2日 終値31,949.89

2023年11月6日 終値32,708.48 +758.59


優勝パレード放送分数

ABC 10:25 47 神 *8 オ

YTV 10:55 18 神 *6 オ

MBS 11:00 15 神 *9 オ

ABC 11:45 *8 神 *7 オ

ABC 13:45 56 神 18 オ

KTV 13:50 *5 神 *3 オ

MBS 13:55 50 神 11 オ

 

阪神タイガースとオリックス・バファローズの「関西対決」となった日本シリーズが5日、両チーム3勝3敗の王手をかけた状態で、京セラドーム大阪で行われ、阪神が勝利を収め、38年ぶりの日本一となった。快挙を受けて、在阪各局も特番を編成する。

■NHK ニュース「おめでとう!阪神タイガース 38年ぶり日本一!」

■MBS 59年ぶりの関西ダービー 阪神アレのアレしたよん 38年ぶりの日本一やねん

■朝日 虎バンSP あかん阪神日本一なってもた!!

■大阪 日本一特番

■関西 緊急生特番 鳥谷&糸井が参戦!アレよAREよと38年ぶり阪神日本一SP

■サン 阪神タイガース2023 日本一記念特別番組『チャンピお~んSP』

Aim! Respect! Empower!

阪神岡田彰布監督(65)の監督就任334日目でのリーグ優勝がネット上で話題となっている。リーグ優勝を果たした05年の日本シリーズで、ロッテに4連敗を喫した阪神。同シリーズでは4戦計4得点33失点での敗退となっていた。SNSでは「日本シリーズでは33-4の借りを返して欲しい!!」、「もし日シリにロッテ来たら阪神ファン震えるぞ」、「運命のいたずらがすぎる」などの声が上がっていた。

これを受け、在阪民放テレビ局はすべて生放送特番が決定。NHK大阪放送局も特設ニュースを編成、地元局サンテレビも試合中継に続き、盛り上がる。

■NHK 特設ニュース(総合・関西地方)

■MBS AREしたよん!18年ぶりの優勝やねん!

■朝日 虎バンSP あかん阪神アレしてもた!!

■大阪 祝18年ぶりのV!タイガースARE祭

■関西 阪神V緊急生特番 掛布&糸井が参戦!アレよAREよと18年ぶり!優勝したでSP

■読売 トラトラタイガース 18年ぶり阪神優勝おめでとうSP

■イー・ガーディアン SNS流行語大賞2023 5位「アレ(阪神)」

■ウェブ解析士協会 SNS流行語ランキング 3位「アレ、阪神優勝」

■関西運動記者クラブ 第67回関西スポーツ賞 団体賞「阪神タイガース」

■関西運動記者クラブ 第67回関西スポーツ賞 特別賞「岡田彰布」「村上頌樹」

■関西元気文化圏推進協議会 関西元気文化圏賞 大賞「阪神タイガース」「岡田彰布」

■関西元気文化圏推進協議会 関西元気文化圏賞 ニューパワー賞「村上頌樹」

■関西プレスクラブ 10大ニュース 4位「阪神18年ぶりリーグ優勝、38年ぶり日本一」

■現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞 年間大賞「アレ(A.R.E)」

■住友生命×上宮高等学校書道パフォーマンス部 創作四字熟語 最優秀作品「アレ貫徹」

■第53回内閣総理大臣杯 日本プロスポーツ大賞 特別賞「阪神タイガース」

■第53回内閣総理大臣杯 日本プロスポーツ大賞 新人賞「村上頌樹」

■日本漢字能力検定協会 2023年「今年の漢字」 4位「虎」

■日本経済新聞社 2023年ヒット商品番付 西・大関「アレのアレ(阪神38年ぶり日本一)」

■LINEリサーチ 2023年 流行ったと思うヒト、コトは?

  3位「阪神タイガース日本一/阪神タイガースの『アレ』」


ちなみに、どんでん岡田夫人の旧名は大関陽子さんである

関西人は嫁、嫁さんと言い、関東人はカミさんと言う

ワテはどっちの言い方も気持ち悪いと思う

奥さんでいいだろ、どんでんよ


プロ野球監督の流行語大賞受賞は3人目

何れも正力松太郎賞受賞、同年受賞は史上初

・長嶋茂雄 1994正力賞、1996流行語大賞

・仰木 彬 1996正力賞、1995流行語大賞

・岡田彰布 2023正力賞、2023流行語大賞


思えば、1960年代、阪神は米国キャンプから「ハッスル」という言葉を持ち帰り、

日本で広まったとされている


V試合まで、11連勝全て先発投手が勝利投手

1 9/1 ヤ2-4神 神宮 勝:村上 S:岩崎

2 9/2 ヤ5-6神 神宮 勝:青柳 S:岩崎

3 9/3 ヤ1-7神 神宮 勝:伊藤将

4 9/5 中2-8神 バンテ 勝:西勇

5 9/6 中0-1神 バンテ 勝:才木 S:岩崎

6 9/8 神4-1広 甲子 勝:村上 S:岩崎

7 9/9 神5-1広 甲子 勝:大竹 S:岩崎

8 9/10 神5-1広 甲子 勝:伊藤将

9 9/12 神1-0巨 甲子 勝:西勇

10 9/13 神4-0巨 甲子 勝:青柳

11 9/14 神4-3巨 甲子 勝:才木 S:岩崎


これを上回る記録がある

65年前、1958年の西鉄ライオンズ13連勝(引分1を挟む)で逆転優勝を決めた

奇しくも、2023阪神V決定日と同じ9/14に13連勝が始まった

勿論、全試合先発投手が勝利投手ではないが(【 】は先発投手)

9/14~10/2

河村 【河村】 【稲尾】 稲尾 【畑】 【稲尾】 稲尾

【稲尾】 河村 稲尾 島原 【稲尾】 【島原】


サンテレビ 1992史上最長試合以来31年ぶりの視聴率20%達成!

テレビ大阪と同様に視聴範囲の狭いサンテレビの平均視聴率20.8%は驚異的だ

(参考:2003日本シリーズ)

北九 関西 関東   

37.6 36.3 25.9 福岡ダイエー×阪神 第1戦 TBS系

31.8 27.5 19.5 福岡ダイエー×阪神 第2戦 日本テレビ系

38.1 38.7 23.2 阪神×福岡ダイエー 第3戦 テレビ朝日系

30.7 37.4 22.3 阪神×福岡ダイエー 第4戦 TBS系

27.4 36.8 21.5 阪神×福岡ダイエー 第5戦 日本テレビ系

44.6 41.8 26.1 福岡ダイエー×阪神 第6戦 テレビ朝日系

33.9 16.7 20.0 福岡ダイエー×阪神 第7戦 テレビ東京系


関西地区『ソノタ』世帯視聴率(サンテレビ、BS朝日、GAORAなど)

午後6時から午後7時 18.0%

午後7時から午後8時 28.0%

午後8時から午後9時 36.2%

午後9時から午後10時 21.8%


V最終回は、中野スペシャル(岡本:二飛 梶谷:二ゴロ 北村:二飛)

阪神「アレ」なら969億円!優勝時の経済効果、WBC超え

18年ぶりの「アレ」に向けて突き進んでいるプロ野球・阪神が優勝した場合の経済効果について、関西大の宮本勝浩名誉教授(78)が4日、全国で約969億1238万円、関西地域では約872億2114万円との試算を発表した。今春のWBCで日本が優勝した際には、経済効果は約654億3329万円と試算。猛虎が侍ジャパンの上をいくこととなった。

 <過去の経済効果>

2003年 阪神優勝      1481億円

2005年 阪神優勝       643億円

2021年 オリックス優勝    209億円

2022年 ヤクルト優勝     452億円

2023年 侍ジャパンWBC優勝 654億円


9月14日に、プロ野球セ・リーグに所属する「阪神タイガース」は18年ぶり4度目のリーグ優勝を果たし、翌日から関西エリアの有名百貨店やスーパー、家電量販店などが優勝記念セールを実施した。家電量販店・オンラインショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」のエリア別集計で確認したところ、優勝決定翌日の9月15日を含む9月第2週(9月11~17日)の週次データで、大阪圏(大阪・兵庫・京都)のノートPCの販売台数は前年を上回った。9月第2週のノートPCの販売台数は、全国で見ると前年同月比104.9%、エリア別では、東京圏は同89.9%、名古屋圏98.2%、大阪圏172.5%、その他93.5%と、大阪圏は突出して、その他のエリアも比較的好調だった。BCNランキングによると、薄型テレビ(液晶+有機EL)、デスクトップPC、タブレット端末も同様に、大阪圏は揃って前年超えだった。特に薄型テレビは大阪圏が前年同週比226.3%、全国でも同124.1%と前年に比べ大幅増を記録した。 


全国で総計1607億円 阪神『日本一』&オリックス『3連覇』の経済効果

一般財団法人 アジア太平洋研究所・稲田義久研究統括

「全国で発生する経済効果の総計は1607億円」

3月に行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)優勝時の654億円の2倍以上で、全国で見ると約1607億円の経済効果があったということです。

大阪府:427億2200万円

兵庫県:250億8700万円

京都府:95億5200万円

滋賀県:45億7900万円

奈良県:41億3600万円

和歌山県:32億4700万円


ちなみに、

・阪急合併(2006.10.1)

・難波開通(2009.3.20)

・大阪維新の会成立(2010.4.19)

・阪神梅田本店建替グランド・オープン(2022.4.6)

後の優勝は初


前身球団含む優勝回数

47回 読売

10回 阪神 1937秋 1938春 1944 1947 1962 1964 1985 2003 2005 2023

*9回 中日 1954 1974 1982 1988 1999 2004 2006 2010 2011

*9回 広島 1975 1979 1980 1984 1986 1991 2016 2017 2018

*9回 ヤク 1978 1992 1993 1995 1997 2001 2015 2021 2022

*2回 横浜 1960 1998


2005.9.7~9.29 13勝3敗 猛抗議からV決定まで

2023.8.18~9.14 17勝4敗 抗議からV決定まで

3,4月 ○○○○●●○△●○○●●○○●●○●●○○○● 4連勝

5月  ●○○○●●○○○○○○○●○○○○○○○○○● 7・9連勝

6月  ●○○△●○●●●○●○●○●●●●●○●○●

7月  ○△●○●●○○○●●●○●○○○●○△○

8月  ○●○○○○○○○○○○●○●●○○○○○○●●● 10・6連勝

9月  ○○○○○○○○○○V 11連勝


優勝決定試合までの消化率

ベスト

①87.7% 114 / 130 読売 1990 → 選手権0勝4敗

②89.5% 128 / 143 阪神 2023 → CS 4勝0敗、選手権4勝3敗

③90.3% 121 / 134 読売 1967

④91.4% 128 / 140 阪神 2003

⑤91.5% 119 / 130 読売 1959

〃91.5% 119 / 130 読売 1977

⑦91.6% 131 / 143 広島 2016

⑧92.1% 129 / 140 読売 1965

⑨92.3% 120 / 130 読売 1955

〃92.3% 120 / 130 中日 1988


ワースト

⑩99.2% 130 / 131 ヤク 1992

⑨99.3% 139 / 140 阪神 1964

⑥99.3% 143 / 144 読売 2007

〃99.3% 143 / 144 読売 2008

〃99.3% 143 / 144 中日 2010

①100%  133 / 133 阪神 1962

〃100%  130 / 130 読売 1973

〃100%  130 / 130 読売 1976

〃100%  130 / 130 中日 1982

〃100%  130 / 130 読売 1994 

61年ぶりの完全優勝へ

1962 ○16-10広 ○16-10国 ○15-11中 ○14-12洋 ○14-12巨

1964 ○20-8中 ○17-9国 ○16-12広 ○14-12洋 ●13-15巨

1985 ○17-6洋 ○17-7ヤ ○16-9中 ○13-12巨 ●11-15広

2003 ○22-6横 ○19-9広 ○17-10巨 ○16-11ヤ ●13-15中

2005 ○16-6広 ○14-8巨 ○13-6横 ○12-10ヤ △11-11中

2023 ○18-6巨 ○17-7ヤ ○15-9広 ○15-9中 ○13-12De


坂本の開幕20戦18勝は、先発捕手の日本記録?

51勝23敗2分 坂本

33勝27敗3分 梅野

1勝2敗0分 長坂

0勝1敗0分 栄枝


16勝5敗0分 大竹

14勝7敗0分 伊藤

13勝8敗0分 村上

12勝6敗0分 西勇

9勝8敗1分 青柳

8勝7敗3分 才木

7勝4敗0分 西純

3勝3敗0分 ビーズリー

1勝0敗1分 桐敷

1勝0敗0分 馬場

1勝1敗0分 秋山

0勝1敗0分 及川、門別

0勝2敗0分 富田

観客動員も独の超・完全優勝

*1 9月14日(木) 阪×巨 42,648人 甲子園

*2 6月18日(日) 阪×ソ 42,640人 甲子園

*3 9月17日(日) 阪×De 42,640人 甲子園

*4 9月9日(土) 阪×広 42,639人 甲子園

*5 9月8日(金) 阪×広 42,638人 甲子園

*6 7月28日(金) 阪×広 42,637人 甲子園

*7 9月18日(月) 阪×De 42,637人 甲子園

*8 8月29日(火) 阪×De 42,636人 甲子園

*9 9月10日(日) 阪×広 42,636人 甲子園

10 6月17日(土) 阪×ソ 42,635人 甲子園


10月18日(水) 阪×広 42,641人 甲子園

10月19日(木) 阪×広 42,630人 甲子園

10月20日(金) 阪×広 42,642人 甲子園


日米観客動員1位(日本実数発表後)

2005 阪神 3132 ---- 4090 NYヤンキース

2006 阪神 3154 ---- 4200 NYヤンキース

2007 阪神 3144 ---- 4271 NYヤンキース

2008 阪神 2976 ---- 4298 NYヤンキース

2009 阪神 3007 ---- 3761 LAドジャース

2010 阪神 3005 ---- 3777 PHフィリーズ

2011 阪神 2898 ---- 3680 PHフィリーズ

2012 読売 2903 ---- 3565 PHフィリーズ

2013 読売 3008 ---- 3743 LAドジャース

2014 読売 3018 ---- 3782 LAドジャース

2015 読売 3001 ---- 3764 LAドジャース

2016 読売 3004 ---- 3703 LAドジャース

2017 阪神 3034 ---- 3765 LAドジャース

2018 読売 3002 ---- 3857 LAドジャース

2019 阪神 3091 ---- 3974 LAドジャース

2022 阪神 2618 ---- 3861 LAドジャース

2023 阪神 2915 ---- 3837 LAドジャース

2024 阪神 3009 ---- 3941 LAドジャース

15点差以上勝利 はんしん13度目、どんでん5度目

[01]1940.11.13 15点差 タイガース 15 - 0  翼 (後楽園)

 (松木)堀尾 皆川 本堂 伊賀上 松尾 宮崎 土井垣 三輪 中田

[02]1947.05.10 17点差 大 阪 17 - 0 東 急(甲子園)

 (若林)呉 富樫 本堂 藤村 金田 山口 御園生 小林 武智

[03]1947.07.07 17点差 大 阪 17 - 0 金 星(西宮)

 (若林)塚本 呉 金田 藤村 土井垣 本堂 山口 長谷川 野崎

[04]1951.08.10 15点差 大 阪 16 - 1 大 洋(大阪)

 (松木)金田 河西 後藤 藤村富 谷田 檪 白坂 西江 藤村隆

[05]1976.04.18 15点差 阪 神 19 - 4 大 洋(石川県立)

 (吉田)中村 藤田 ラインバック 田淵 ブリーデン 東田 池辺 掛布 谷村

[06]2004.08.29 15点差 阪 神 17 - 2 広 島(甲子園)

 (岡田)赤星 関本 今岡 金本 桧山 矢野 アリアス 藤本 三東

[07]2005.09.10 19点差 阪 神 21 - 2 広 島(甲子園)

 (岡田)赤星 鳥谷 シーツ 金本 今岡 スペンサー 矢野 関本 安藤

[08]2005.09.13 15点差 阪 神 16 - 1 巨 人(長崎ビッグN)

 (岡田)赤星 鳥谷 シーツ 金本 今岡 スペンサー 矢野 関本 井川

[09]2008.08.03 17点差 阪 神 19 - 2 横 浜(横浜)

 (岡田)赤星 平野 鳥谷 金本 関本 葛城 庄田 野口 安藤

[10]2014.04.02 15点差 阪 神 15 - 0 中 日(京セラ)

 (和田)上本 大和 鳥谷 ゴメス マートン 新井良 俊介 藤井 岩崎

[11]2018.09.16 16点差 阪 神 20 - 4 DeNA(横浜)

 (金本)糸原 植田 大山 糸井 陽川 ナバーロ 中谷 梅野 藤浪

[12]2020.07.28 15点差 阪 神 20 - 5 ヤクルト(神宮)

 (矢野)近本 糸井 サンズ 大山 ボーア 梅野 木浪 植田 秋山

[13]2023.04.27 15点差 阪 神 15 - 0 巨 人(甲子園)

 (岡田)近本 中野 ノイジー 大山 佐藤 井上 坂本 木浪 伊藤


絶不調・梅野を使ってなかったら起こらなかった奇跡

ゴールデンウイークに入った3日のプロ野球。巨人と阪神は最終スコアは8―7。かつてアメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領が「野球の試合で一番面白い」と語ったスコアで勝利を飾りました。

阪神は中日相手に2回表までに6点差をつけられるも、6回裏に同点に追いつきます。9回表に再び勝ち越しを許すも、最後は木浪聖也選手のサヨナラタイムリーで中日に勝利。ホームの甲子園球場は阪神ファンの大歓声に包まれました。

一方ヤクルトと対戦した巨人も4回表までに6点のリードを許す展開。それでも4回裏に岡本和真選手、5回裏にブリンソン選手のホームランで反撃に出ると、7-5と2点を追いかける8回裏にブリンソン選手がこの日2本目のホームランとなる3ランで逆転。本拠地東京ドームの巨人ファンのボルテージは最高潮に到達しました。

SNSではルーズベルトゲームがトレンド入り。「2試合もルーズベルトゲームが起きるとは」「1日でルーズベルトゲーム2試合とか奇跡だろ」など、大逆転劇の試合が2試合も生まれたことに驚くファンの声が上がっていました。


巨人がヤクルト戦で0-6 → 8-7、

阪神も中日戦で  0-6 → 8-7と、この日は2チームが6点差をひっくり返した。

1日に2チームが6点差以上の逆転勝ちは、1リーグ時代の49年11月21日に

阪急が大映戦(0-6 → 17-8)

阪神が東急戦(0-6 → 10-7)で記録して以来、74年ぶり2度目。

2リーグ制後では初めてだった。


中 0 6 0 0 0 0 0 0 1  計7 安13 失3

神 0 2 0 0 2 2 0 0 2× 計8 安15 失2


ヤ 0 3 2 1 0 0 0 1 0 計7 安16 失0

巨 0 0 0 3 2 0 0 3 × 計8 安11 失0


さらに、翌5月4日も、Rooseveltが2試合という奇跡

巨 8× - 7 ヤ ソ 8× - 7 オ


令和5年5月5日(こどもの日、鯉のぼりカープの本拠地)

ミエセス(背番号55)来日初出場試合で本塁打

阪神5得点、5被安打、貯金5

先発9勝0敗となった坂本の打率.355、5打点


1968.8.7~2023.5.11 →20,000日(54ヶ年9ヶ月4日)という奇跡

1968.8.7~9.1 7連勝→1敗→9連勝→2連敗

  〇村山 〇江夏 〇バッキー 〇村山 〇柿本 〇バッキー 〇村山 ●バッキー

  〇江夏 〇村山 〇江夏 〇バッキー 〇村山 〇江夏 〇柿本 〇バッキー 〇村山 ●江夏 ●江夏

2023.5.11~6.1 7連勝→1敗→9連勝→2連敗

  〇石井 〇青柳 〇大竹 〇西純 〇村上 〇西勇 〇伊藤 ●及川

  〇岩崎 〇才木 〇村上 〇島本 〇及川 〇桐敷 〇大竹 〇才木 〇村上 ●西勇 ●伊藤


脅威の「16勝1敗」の発端となった5月11日は、1イニングに代走3人出した試合でもある

  ミエセス 左 安 → 代走・島田

  坂  本 投ゴロ → 代走・小幡

  糸  原 遊野選 → 代走・植田

又、「どん」と「オレ」の通算が最も接近した日でもあり、3連敗防衛成功は6回目となった

  岡田彰布(阪神) 410勝320敗 .56164

  落合博満(中日) 629勝491敗 .56161

  原 辰徳(読売) 1235勝973敗 .5593


球団月間最多勝利

1964年8月 19勝7敗3分

1968年8月 19勝2敗

2023年5月 19勝5敗


阪神vs横浜DeNA 同一カード開幕13試合内弁慶という珍事

3/31~ 京セラ 〇6 - 3 〇6 - 5 〇6 - 2

4/14~ 横 浜 ●3 - 8 ●1 - 2

5/12~ 甲子園 〇6 - 3 〇7 - 2 〇15 - 7

6/23~ 横 浜 ●1 - 3 ●0 - 2 ●3 - 5

7/11~ 倉 敷 〇7 - 2

7/12~ 甲子園 〇5 - 4

阪神の主な日本記録(単独)

昭11 日本初本塁打(藤井勇、ランニング本塁打、甲子園)

昭13春 シーズン勝率.829

昭17 52イニング連続無失点

昭19 14試合連続登板(若林忠志、世界記録)

昭21 最短試合時間55分

昭23 日本初サイクル安打(藤村富美男)

昭26 シーズン18三塁打(金田正泰)

昭31 先頭打者から7者連続奪三振(小山正明)

〃 監督自ら代打逆転サヨナラ満塁本塁打(藤村富美男、現役最後の本塁打)

昭33 一人の選手しかつけなかった背番号「10」(藤村富美男)

昭43 29年間監督在任(藤本定義、達成時が阪神)

〃 シーズン401奪三振(江夏豊)

昭48 同一カード(対巨人)7打数連続本塁打(田淵幸一)

〃 延長11回(最長)無安打無得点試合(江夏豊、自らサヨナラ本塁打)

昭55 生涯24ボーク(江本孟紀、引退時が阪神)

昭60 広域圏調査の平均世帯視聴率56.7%(関西地区)

〃 シーズン22勝利打点(バース)

昭61 13試合連続打点(バース)

〃 シーズン打率.389(バース)

平4 最長試合時間6時間26分(神様・八木の幻の本塁打)

  「サンテレビの9・11」視聴率28%、瞬間50%(ニールセン)

平5 3試合連続初回先頭打者本塁打(松永浩美)

平6 シーズン30代打打点(真弓明信)

平9 開幕24試合連続安打(和田豊)

平15 2試合連続初球先頭打者本塁打(今岡誠)

〃 オールスターゲーム158万8712票(今岡誠)

〃 4ヶ月連続15勝以上(4月15勝、5月18勝、6月15勝、7月15勝)

平19 シーズン12ボーク(ジャン)

〃 シーズン90試合登板(久保田智之)

平21 2528打席連続無本塁打(赤星憲広)

平22 1492試合連続フルイニング出場(金本知憲、世界記録)

〃 13686イニング連続出場(金本知憲、世界記録)

〃 880試合連続先発4番出場(金本知憲、世界記録)

平27 本拠地で通算5000勝決定(福留のサヨナラ押し出し四球、2試合連続サヨナラ勝ち)

〃 通算1万試合(サヨナラ負け、史上初めてセ全球団が借金になった日)

平30 プロ初打席から215打席連続無打点(植田海)

〃 3本塁打を含む1試合6安打(大山悠輔)

令元 3戦連続「5投手以上継投の完封勝利」

  1. 望月-能見-ガルシア-岩崎-島本-ドリス-藤川

  2. 青柳-ガルシア-岩崎-ジョンソン-藤川

  3. 西-岩崎-ドリス-島本-守屋

〃 シーズン捕手123補殺(梅野隆太郎)

令3 開幕からデー・ゲーム16連勝

令4 開幕17戦1勝、0勝以外の最低勝率(1勝15敗1分 .063)

〃 開幕7連敗以上チームのAクラス入り

令5 無四死球・2桁奪三振(10個)での完封によるプロ1勝目(村上頌樹)

〃 オールスターゲーム・ファン投票10名選出

〃 同一球団2選手の入団年から3年連続100安打(佐藤輝明、中野拓夢)

〃 3日連続「投手のシーズン10勝目到達」(村上頌樹、大竹耕太郎、伊藤将司)

〃 同一球団で最も間隔の空いた(18年ぶり)優勝監督(岡田彰布)

〃 前年まで0勝投手の日本シリーズ初戦勝利投手(村上頌樹)

〃 日本シリーズ新人7打点(森下翔太)


9/9は通算5600勝目!

9/8(金) 阪神 4 - 1 広島 6連勝 M10 村上(10勝5敗) 7.1回1失点 安6 振6 球0

9/9(土) 阪神 5 - 1 広島 7連勝 M7 大竹(10勝2敗) 6.2回0失点 安5 振3 球0

9/10(日) 阪神 5 - 1 広島 8連勝 M5 伊藤将(10勝5敗) 8回1失点 安3 振9 球0


史上最長試合(平4 6時間26分)

オールスターゲーム・ファン投票10名選出=史上初

   2003阪神=8人   2023阪神=10人

先発1 川崎憲次郎(中) 村上 頌樹(神)

中継1 岩瀬 仁紀(中) 岩崎  優(神)

抑え1 高津 臣吾(ヤ) 湯浅 京己(神)

捕手1 矢野 輝弘(神) 梅野隆太郎(神)

一塁1 桧山進次郎(神) 大山 悠輔(神)

二塁1 今岡  誠(神) 中野 拓夢(神)

三塁1 ア リ ア ス(神) 佐藤 輝明(神)

遊撃1 藤本 敦士(神) 木浪 聖也(神)

外野1 金本 知憲(神) 近本 光司(神)

外野2 赤星 憲広(神) 秋山 翔吾(広)

外野3 濱中 おさむ(神) ノ イ ジ ー(神)


※2003先発1位・川崎憲次郎(中)辞退のため、同2位・井川慶(神)を選抜選手とする


8人以上選出は他に5例

1973(読  売)8人 堀内 王 土井 長嶋 黒江 末次 高田 柴田

2007(東北楽天)8人 田中 松本 福盛 嶋 高須 礒部 鉄平 山崎

2012(日本ハム)8人 斎藤 武田 鶴岡 稲葉 糸井 中田 陽 スレッジ

2014(広島東洋)8人 前田 一岡 ミコライオ キラ 菊池 堂林 丸 エルドレッド

2024(日本ハム)9人 山崎 河野 田中 田宮 マルティネス 上川畑 郡司 水野 万波

人気の村神、実力の大竹

281千票 村神 5勝3敗 1.75

182千票 大竹 6勝1敗 1.13


完全試合の槙原は突出した人気は無かったわな

村神人気は何なんだろう

262千票 藪 恵市(神)

139千票 今中慎二(中)

*95千票 槙原寛己(巨)※ファン投票直前の1994/5/18完全試合

*94千票 斎藤雅樹(巨)

*83千票 桑田真澄(巨)


シーズンWHIP歴代上位 大阪・阪神タイガースが最多

戦前

1 0.7193 景浦 将 大阪 1936秋

2 0.7718 野口二郎 大洋 1942

3 0.7747 広瀬習一 巨人 1942

4 0.8010 野口二郎 翼軍 1940

5 0.8265 林 安夫 朝日 1943

戦後

1 0.7413 村上頌樹 阪神 2023

2 0.7483 村山 実 大阪 1959

3 0.7489 小山正明 大阪 1956

4 0.7540 杉浦 忠 南海 1959

5 0.7628 村山 実 阪神 1970

村神と村人 初対決では自ら刺殺の村神に軍配

阪神は伊藤、村上、中野、石井のチームになった

テル2試合連続3ラン M15

奇しくも、今年、関テレで再放送されていた2つのドラマ

4/19~再放送 2005年7月期「電車男」(フジ木22)

  最高視聴率25.5%(関西20.3%)、阪神優勝の年

  毎回登場する淀川区十三に在住、掲示板住民が阪神ファン(六角精児)

7/21~再放送 2003年10月期「白い巨塔」(フジ木22)

  最高視聴率32.1%(関西39.9%)、阪神優勝の年

  翌年、夫人が「裁判篇」の原告となる患者が「六甲おろし」歌う阪神ファン(田山涼成)


2023.12 日刊スポーツ 岡田監督 支持率 98.7%

2024.4 共同通信 女性天皇 賛成 90%

2001.4 共同通信 小泉内閣発足直後 支持率 86.3%

2016.9 共同通信 天皇陛下の退位 賛成 85.7%


スポーツ文化評論家・玉木正之氏が憂う“勝利至上主義” 

阪神タイガースが18年ぶりとなる悲願のリーグ優勝を達成。球団史上最速で「アレ」に導いた岡田彰布監督の采配への評価もうなぎ上りだが、虎党は生来のひねくれ者の集まり。素直に喜べないトラキチもいる。13歳の誕生日に長嶋茂雄ファンから虎ファンに「元服」してから58年。タイガースをたたえ、時には愛するがゆえの辛口批判で、熱烈な思いの丈をブツけてきた日本初のスポーツライターもそんなひとりだ。「こんな優勝はタイガースの優勝と違う」とボヤキが止まらないようで──。

──阪神がぶっちぎりで優勝しました。

 強すぎるタイガース野球はオモロない、ハッキリ言うて。そつなく、手堅く、ただの強いチームになってどうするの?

──ズバぬけた成績の選手もおらず、誰をMVPに選ぶかも一苦労です。

 もう、岡田監督でいいんじゃないですか。優勝インタビューのボケ方も悪くなかったし。

──優勝当日に道頓堀に飛び込んだのは26人。警備が厳戒だったとはいえ、2003年に星野阪神が優勝した際は5000人以上がダイブしました。かつてのフィーバーと比べ、おとなしい印象です。

 今年みたいな勝ち方じゃあ、熱狂できません。タイガースは巨人のような、ただ勝ちゃええチームと違う。「勝ち方」が問題。それこそがタイガースの値打ちです。

──確かに。21年ぶりのリーグ優勝、初の日本一に輝いた85年のお祭り野球とは隔世の感があります。「バックスクリーン3連発」は語り草です。

 忘れられない試合が、その年の5月20日の巨人戦です。巨人が二回から六回まで、きれいに1点ずつ取って0-5で迎えたタイガースの七回の攻撃。佐野の満塁ホームランで1点差に迫ると、真弓の2ランが飛び出し、1イニングに一挙6点を奪って大逆転!

──昨日のことのように生き生きと語りますね。

 まさに何が起こるか分からない。85年の優勝はただ勝つだけじゃなく、豪快ハチャメチャな勝ち方で熱狂を巻き起こした。フィーバーに目をつけた企業がタイガースマークの入った商品を次々と発売。家電、米、酒、寝具、パンティーまで実に500種を超え、それだけで生活できると言われたほど。実家が電器屋だったので「虎印」のテレビをたくさん仕入れ、私が掛布と川藤のサインをもらい、景品に付けたら飛ぶように売れました。初めて親孝行しましたよ(笑)。

──ちょうど西武が広岡監督の管理野球の下で、常勝軍団を築き上げた時期と重なりました。

 管理野球は選手個々の活躍以上に監督のマネジメント能力が注目される。ひたすら勝利を求め、監督が主人公になる野球です。タイガースの爆発は「そんな野球なんか、やめてまえ」という異議申し立てだったと言えます。また、日本全体が高度な管理社会に進む中、破天荒な「アンチ管理」野球がギスギスした世の中に対するアンチテーゼとして共感を呼んだ。長嶋茂雄さんは「時代の要求」と表現しましたが、アナーキーなお祭り空間に皆、酔いしれたのです。

──それが列島を揺るがす熱狂を生んだのですね。

 メディアも「個性派時代の幕開け」と浮かれたけど管理強化に向かう社会の大きな趨勢に個は逆らえません。しょせん、時代のあだ花。一発の大花火だったからこそ、あの時の虎は美しかったのです。

──大輪の花を咲かせた後はアッという間に暗黒時代に突入しました。

 体制否定のアンチテーゼはいわば破壊行為。破壊に傷はつきもので、虎も大いに傷ついたよね。バースと掛布が残念な形でチームを去り、球団フロントもあんなに2人をイジメんかてよかったのに。責任者出てこーい!

──人生幸朗師匠のギャグとは懐かしい。

 だから、今年のタイガースらしくない勝ち方では熱狂は望むべくもない。一番腹が立つのは、七回までパーフェクトを続けていた村上頌樹投手を、あとアウト6つで岡田監督が降板させたことです。

──4月12日の巨人戦、村上はプロ初勝利のかかったマウンド。完全試合で初勝利を達成すれば日本球界初の快挙でした。

 選手たちも「投げさせろ!」と声を上げなきゃ。大エースの江夏は延長十一回をノーヒットノーランに抑え、自らのバットでサヨナラホームラン。「野球は一人でもできる」と言い放ったとの伝説を残した。決して懐古主義ではなく、それがタイガースらしさっちゅうもんでっしゃろ。ファンも怒らないかん。

──むしろ「夕刊フジ」が当日観戦した虎ファン101人に聞くと、6割が賛成。「個のロマン」より「全員の勝利」を追求する岡田野球を支持しました。

 アホくささの極みやね。虎ファンまで勝ちゃええ野球を尊ぶなんて。勝ち負けを超越した面白さを理解できないのは野球の見方が枯れている証拠。勝たなければ誰も評価しない。WBCの侍ジャパンも優勝したから騒がれた。準決勝で村上の逆転打が出なかったら、あんな打てないやつをなぜ代えない、どうしてバントさせないんだと栗山監督への非難が渦巻いたはずです。

──SNS上には、ひいきチームが負けたファンによる采配批判があふれ返っています。

 采配批判は勝利至上主義の上に成り立つ。采配なんて気にせず、選手が自分の考えで勝手に動けばいいんです。

──岡田監督だって現役の頃は送りバントのサインが出ても、わざと失敗して決勝本塁打を放つなどオモロい選手でした。

 でも、早大野球部やからなあ。

──根底には飛田穂洲さんの「一球入魂」の精神野球の系譜とエリート意識があるのかも。

 とにかく、勝ちゃええ風潮は間違っています。慶応高校のエンジョイベースボールも優勝したから注目されたけど、勝たんでも評価すべき。世の中には勝つことよりも大事なものがある。それを実感できるのがスポーツ本来の醍醐味です。

──近年の阪神はドラフト戦略も成功。常勝軍団になるかもしれません。

 ただの強いチームになって球団サイドは何をしたいの?甲子園球場を中心に人々をひきつける街をつくろうとか、野球文化の発展に資する話は聞こえてこない。強けりゃええ、負けても儲かればいいと「万年2位」と呼ばれた時代の発想から抜け出せずにいる。日本の球界全体に言えますが、誰がリーダーシップを取り、どんな未来のビジョンを持っているのか。26球団から30球団に増やしたメジャーリーグのような道筋がさっぱり見えません。

──むしろ球団消滅、1リーグに向かいかけました。

 メジャーのように文化としてもビジネスとしても野球を発展させる必要があるのに、誰も球界全体の利益を考えない。35年ほど昔、ドジャースのオーナー補佐だったアイク生原さんは、日本の球団幹部の主語は「Ⅰ」だけ、「We」がないと嘆いていましたが、進歩ナシ。野球の競技人口はどんどん減っているのに、まるで危機感がない。

──大谷選手が活躍し、球界の話題は次は誰がメジャーに行くかばかり。もはや、選手の供給源です。

 Jリーグ発足時にチェアマンだった川淵三郎さんが面白いことを言いました。記者に「Jリーグをつくって何をするつもりですか」と聞かれると、「サッカーします」と答えたんです。いまだプロ野球界は親会社の宣伝から離れられず、「野球やります」「野球の面白さを示したい」と当たり前のことを誰も言えない。創設当初は文化としての野球の公共性を意識していたはずなのに。

──と言いますと?

 公共の野球文化を育てるため、球団は「公共企業」が持たなければダメという考えがありました。実際、新聞、映画、電鉄の「御三家」と呼ばれた公共企業を中心に出発。69年にロッテが球団を持つ際は「私企業」でもいいのかと問題視されたほど。でも、新聞社の方がよっぽど勝手。朝日の高校野球も、読売にとっての巨人も、新聞を売るため。企業野球に過ぎません。親会社の商売と切り離せないから、巨人の横暴や真夏の甲子園を批判せず、健全なジャーナリズムを放棄している。モノ言えぬ風土はジャニーズ事務所と同じです。

──かつては巨人が権力や権威、偉そうなやつらの象徴で、阪神はそれに対抗する無二の存在でした。

 今はそんな上等なものじゃなく、数ある企業野球の中に埋没しています。それを物語るのが、今回の熱狂なき優勝です。

──過去に「野球政治学」というパロディーで巨人を自民党、阪神を万年野党の社会党になぞらえました。今の阪神は?

 さしずめ、日本維新の会かな。維新躍進で関西人の気概も、どこかおかしくなったし。阪神まで保守化してどうすんねん! 責任者出てこーい!

──維新は「第2自民党」を目指すそうですが、阪神も「第2巨人軍」になりつつありませんか。

 さすがに、そこまでは堕ちていないと信じたい。あの美しい「阪神タイガースらしさ」を愛したファンとしては。

(聞き手=今泉恵孝/日刊ゲンダイ)

▽玉木正之(たまき・まさゆき)1952年、京都市生まれ。東大教養学部中退。ミニコミ出版の編集などを経て、フリーの雑誌記者に。82年「月刊現代」に「阪神ファンは奇人変人マゾ集団」を発表し、署名原稿デビュー。日本で初めてスポーツライターを名乗る。音楽、映画、演劇の評論も手がけ、多くのテレビ番組に出演。「タイガースへの鎮魂歌」「クラシック道場入門」「スポーツとは何か」など著書多数。


クリソツ一覧

青柳 晃洋・・・丸田佳奈

石井 大智・・・柄本明

伊藤 将司・・・小林隆

岩崎  優・・・西島秀俊

岩貞 祐太・・・横山裕

大竹耕太郎・・・神尾楓珠

桐敷 拓馬・・・岡部大

才木 浩人・・・小出恵介

西  勇輝・・・CHAGE

馬場 皐輔・・・誠子(尼神インター)


梅野隆太郎・・・中尾明慶

坂本誠志郎・・・橋本環奈


糸原 健斗・・・石川佳純

大山 悠輔・・・稲尾和久

小幡 竜平・・・岡本和真

木浪 聖也・・・JP

熊谷 敬宥・・・萩原健一

佐藤 輝明・・・江口洋介

高山  俊・・・ハナ肇

近本 光司・・・モンタージュ(三億円事件)

中野 拓夢・・・尾野真千子

ノ イ ジ ー・・・トラウデン直美

原口 文仁・・・とにかく明るい安村

前川 右京・・・澤穂希

森下 翔太・・・貴乃花光司

山本 泰寛・・・北風小僧の寒太郎


金本 知憲・・・西村雅彦

矢野 燿大・・・賀来賢人

藤浪晋太郎・・・平野ノラ

鳥谷  敬・・・今村岳司(西宮市長)

昭60.10.16 ヤクルト5-5阪神(明治神宮野球場)

(T)1真弓明信 2吉竹春樹 3バース 4掛布雅之 5岡田彰布 6長崎啓二

  7平田勝男 8木戸克彦 9ゲイル

(S)1水谷新太郎 2角富士夫 3若松勉 4杉浦享 5八重樫幸雄 6渡辺進

  7広沢克己 8小川淳司 9荒木大輔


「阪神優勝」平均視聴率56.7%(瞬間最高74.6%)は、昭和が還暦を迎えた1985年の年間1位

NHK紅白歌合戦は55.5%に終わり、関西・関東地区を通じて、

紅白が初めて年間2位に甘んじる事になった

昭60.11.2 西武3-9阪神(西武ライオンズ球場)

(T)1真弓明信 2弘田澄男 3バース 4掛布雅之 5岡田彰布 6長崎啓二

  7平田勝男 8木戸克彦 9北村照文 Pゲイル

(L)1石毛宏典 2金森永時 3田尾安志 4スティーブ 5大田卓司 6秋山幸二

  7伊東勤 8岡村隆則 9辻発彦 P高橋直樹

2003年9月15日「緊急生中継・阪神18年ぶりのVへ!」関西32.6% 関東26.9%

2003年11月10日

「さんまVS星野!笑いと涙の日本シリーズスペシャル・2時間しゃべりたおし」

関西33.4% 関東13.4%

■マクロミル・三菱UFJリサーチ&コンサルティング

スポーツマーケティング基礎調査 球団別ファン人口(%)=9月調査